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料理のコツ  「厚みをもたせる」

先日、女性のお客様から「これどうやって作ってるの?」
と 当店の夏野菜黒酢サラダをお出しした時に聞かれました。
こういうことは結構あることなのですが、この時は少し受けた感覚が違って
『当店の料理を美味しいと思っていただいたから、自分で作りたい』と思っていただいたのだと感じました。
以前から、ありがたいことにお客様や友人から「料理教室やってよ」なんてことを言っていただいたりします。
現状では時間的に無理がありますので、お受けしていませんが、今となって思えばこの話も、
美味しいものを食べたら作りたい、という思い。
それ以来、そう思われる方もけっこうおられるのだな、感じています。

それを受けまして、せっかく自分のお店のホームページがあって、その中にブログとして
このような場所があるので少しずつになってしまうとは思いますが、
料理のコツだけでなく、レシピなどもご紹介していければと思います。

よろしくお願いします。

全ての料理に共通して言える「コツ」です。
それが「厚みをもたせる」ということなのですが、例えば「さしすせそ」の「さ」砂糖ですが、
料理にコク・奥行き・甘味を与える調味料。
しかし甘味だったら他にもみりんもあります。さらに言えばはちみつ、黒糖、メープルシロップ、
黒蜜、甜菜糖、三温糖、和三盆、アガベシロップ、さらにジャム、ここまでいくと調味料ではないですが、果物や玉ねぎも料理に甘味を与えてくれます。
こういった様々な甘味を与えてくれる調味料を重ねて使うことによって味に厚みが出ます。
(料理によって合う、合わないはありますが…)
今まできんぴらを作るときに砂糖とみりんを使っていたなら少し三温糖、はちみつを加えてみる、
テレビで見たレシピに砂糖20gとあったら砂糖・黒糖・はちみつ・三温糖を5gづつ入れてみる。
そうすると、それぞれ甘味の強弱や種類が違うので
甘味の微妙な違いが調理によって重なり合い、味に厚みが出るのです。

例えば当店ではマヨネーズを作るときに酢は3種入れます。 黒酢サラダのドレッシングの元には甘味調味料として
黒糖、粗製糖、甜菜糖。酸味調味料として純米酢、白バルサミコ酢、黒酢、と濃口醤油を使用してます。

それは他の し・す・せ・そ にも言えることです。
塩だって海の塩もあれば岩塩もある。作られた場所によって味も違う。
様々なお酢もある。酸が強いものもあれば、甘味が強いお酢もある、柑橘系の果汁もフレッシュな酸。
醤油も九州の甘めの醤油関東の濃口、関西の薄口。
味噌は既に合わせ味噌などありますね。
そうなんです、皆様すでに「そ」ではご存知なんです味の厚みを!
「さ・し・す・せ」でも是非ともお試しください!

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